術式

脂肪吸引術

手術内容

吸引部位、および吸引量により局所麻酔・硬膜外麻酔も可能ですが、広範囲な場合や吸引量が多くなる場合は、原則として麻酔は麻酔専門医による全身麻酔で手術を行います。
手術可能な部位は、頬・頚部（二重アゴ）・背部・上腕部（二の腕）・腹部・腰部・臀部（お尻）・大腿部・下腿部（ふくらはぎ）・膝・足首などです。全身麻酔下に約3～5㎜ほどの切開線から、カニューラという細い金属製の管を挿入し、脂肪を吸引していきます。

手術後の経過

一度に多くの脂肪を広範囲から吸引することができ、神経や血管を傷つけることがないので、身体への負担も軽く、取りムラも少なく自然な仕上がりになります。
切開創は、殆んどの場合、関節の付け根に沿っていますので、目立つことはありません。
通常、術後１週間後に抜糸します。腫れは個人差がありますが、2～3週間で引いてきます。
術後１週間は圧迫特殊固定し、その後は1～2ヶ月間はガードル、サポーターで固定します。術後、一時的にデコボコ感や、しこりのように硬く感じる場合がありますが、約3～4ヶ月ほどで消えてなじんできます。
デコボコ感の気になる方は、術後にエンダモロジーを受けていただくことで、より早くデコボコ感が解消されます。脂肪細胞そのものを吸引するため、ほとんどリバウンドすることはありません。人間の体は非対称のため、左右対称とはなりません。

合併症

ほとんどありませんが、以下のことが起こった場合には早急に対処します。
血腫・セローマ（創部に血や滲出液がたまること）、感染、腫脹、拘縮、硬結、凸凹、脂肪塞栓、ショック、臓器損傷、皮膚壊死など。

術後の注意事項

• 創部の安静のためにも、術後１ヶ月程度は激しい運動は避けて下さい。
• 術後に異常（強いかゆみ、痛み、出血など）を生じた場合はご連絡下さい。
• 入浴は、抜糸後2日目から可能です。
• 内服薬を飲んで、胃もたれ、発疹などの症状がありましたら、内服を中止して下さい。
• 術後のアフターケアが大切です。傷あとをきれいにするために、1～2ヶ月テープ固定を行っていただく場合があります。
• ご心配なことや、何かあるときは、必ず医師の診察をお受け下さい。